§8. 自由曲線をパスに変換し利用する

 この”自由曲線をパスに変換し利用する”は、GIMP Tutorials.com の Usefull Things To Do With Path を参照しています。ベジエ曲線(パスツール)を自由に操れるようになると良いのですが、苦手な方が多いようです。そのような方には、このチュートリアルは朗報かもしれません。
 例えば、一枚の写真からオブジェクトを抽出する場合、自由選択ツールで、外形を作成しパスに変換すれば、ベジエ曲線を形成するのはズッと楽になります。
 このチュートリアルでは、不必要な操作があります。これは、選択範囲とパスの関連性を明らかにしようとする目的で、故意に実行されているものです。

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     完成画像。

選択範囲作成途中


作成された選択範囲
Step 1

 選択範囲を作成します。

    1/ 新規画像を以下の設定で作成します。

    サイズ=250×250px (正方形に拘る必要はありません)
    背景色=白

    2/ 背景レイヤー上に自由選択ツールでグチャグチャな領域を作成します。

     左図-上に選択範囲作成途中の画像を示してありますが、この様にキャンバスをはみ出して作成しても、はみ出した部分は選択範囲には含まれません。

Step 2

 選択範囲を着色します。

    1/ 新規レイヤーを背景透明で作成します。

    レイヤー名=Tag

    2/ Tagレイヤーで、選択範囲を任意の色で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

Step 3

 選択範囲からパスを作成し影をつけます。

    1/ 選択範囲からパスを作成します。

    選択範囲を右クリック>選択>選択範囲をパスに

    2/ 一旦、選択を解除します。

    選択>選択を解除

    3/ 新規レイヤーを背景透明で作成し、Tagレイヤーの下に移動させます。

    レイヤー名=Shadow

    4/ パスタブに移動し、パスから選択範囲を作成します。

    パス上を右クリック>パスを選択範囲に

    5/ レイヤータブに戻り、Shadowレイヤーを選択し、黒で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

    6/ Shadowレイヤーに、ガウシアンぼかし を適用します。レイヤー全体に ガウシアンぼかし を適用したいので、まず、選択範囲を解除します。

    選択>選択を解除

    7/ 以下の設定でShadowレイヤーに、ガウシアンぼかし を適用します。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    設定: ぼかし半径=18px


パスダイアログのツールバー


完成図
Step 4

 パスのストロークを描画します。

    1/ 描画色を変更します。選択範囲を塗りつぶした色とは別の色を設定します。

    2/ ブラシツールを選択し、ブラシの種類を Circle(03) に変更します。

    3/ パスタブに移動し、パスをクリックします。次に、パスダイアログ底部にあるブラシアイコンをクリックします(左図-上)。

    4/  パス境界線を描画ダイアログが開くので、

    ツールを使って描画>ブラシで描画 を選択し、ストロークボタンをクリックして完成です。

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO